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COLUMN.04

ステンレス溶接について

ステンレス溶接

求められる高い技術と経験

ステンレス溶接のポイントと言えば、通常の鉄の溶接などとは違い、とにかく慎重に、傷をつけないことが大きなポイントになります。鉄の溶接の場合、多少の傷がついてしまっても、溶接後に塗装などで補修することが可能です。しかし、ステンレスの溶接となると、当然塗装するわけにもいかないので、傷をつけないことが最大のポイントとなります。

では、なぜ傷ついても補修出来る鉄の溶接ではなく、ステンレスの素材を使って装置を製造するのでしょうか。それは、製作する装置がどのようなものに使われているか、という用途に大きく関わっています。実際にステンレス溶接で作られる装置とは、食品関係・半導体製造装置・薬品製造装置・液晶製造装置・医療機器関係などが挙げられます。いずれの業界でも求められるのは清潔性、菌がつかないこと、洗浄しやすいこと等が求められているのです。

正確な溶接が求められる訳

なぜそのようなことが求められているのでしょうか。例えば、食品関係を一例に挙げて説明しますと、ステンレスで製造した装置で作る商品とは、当然私たちが口に入れるもの、食べるものになります。万が一その装置に傷があると、どのような問題になるでしょうか。細菌の繁殖や食品の腐敗など、食品衛生上の大きな問題が発生してしまう可能性に繋がります。

また、医療機器関連においても非常にシビアな使い方をされています。ステンレスで作られた装置で私たちが口にする薬を作っていることも多くあるのですが、もしもステンレスの装置に小さな傷などがあった場合、その傷に薬品が残ってしまい、違う薬品と混ざってしまうなど、大きな問題が起こりかねません。このようにステンレスで製造する装置に関わる溶接は、高いレベルの技術が求められているのです。

シビアなご要望を可能にする竹村製作所の技術力

ステンレスの溶接は、鉄の溶接と違い、正確性が求められます。鉄の溶接との大きな違いは仕上げの仕方にあると言っても良いかもしれません。鉄の溶接だと、溶接後にグラインダーで平らに削るなど、溶接後の仕上げもできますが、ステンレスの場合、溶接したまま(ビートが走ったそのまま)が残るので、溶接後に仕上げをすることが出来ず、よりシビアな溶接技術が要求されます。

私たち竹村製作所では、今まで多くの実績を誇る熟練工はもちろん、しっかりと技術承継した若いスタッフも高い技術を持っています。ステンレス装置を作るための高い技術を要求される溶接でも、お客様のご満足いただける品質で納めさせていただいています。

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