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- 大型長尺ブレーキ加工について
頭の中で製品の展開図を作り、その展開図を形にしていく技術
金属加工の業界の方であれば、すぐにお分かりいただけると思いますが、ブレーキ加工とは、いわゆる曲げ工程のことを指します。様々な部品・製品を作るうえで、まずは設計図となる図面データを作成します。この段階で、どの部分をブレーキ加工で行い、どの部分を溶接にするのかを決定するのですが、現場の職人とCADプログラマーで綿密な打ち合せを行います。
ブレーキ加工が多い製品を加工する場合、曲げる順番を間違えただけで不具合が出てしまい、製品にならないことがあります。つまり、ブレーキ加工の職人は、頭の中で製品の展開図を作り、その展開図を形にしていく技術が必要になってくるのです。
臨機応変な現場力
もちろん現在はCADプログラムの中で、そういった製作順序も出せるのですが、設計図だけに頼ってしまっては、現場力が高くなりません。現場では、別のブレーキ加工機で必要な治具を使っていたりと、イレギュラーな動きが発生します。
そこを臨機応変に対応できる職人こそ、高い技術を持ったブレーキ加工の職人と言えるのです。竹村製作所ではブレーキ加工の職人もしっかりと育て、若いながらも技術を身に着けていますので複雑な加工も問題なく承っております。
超長尺のブレーキ加工も可能
また、弊社の大型長尺ブレーキ加工機については、最大4m、350トンまで対応可能な設備を取り揃えております。製品によっては4m以上のものもあるかもしれませんが、お客様にご了解をいただければ、部品の途中にスリットを入れて左右順番にブレーキ加工を行い、加工が完了してから、スリット部分を溶接加工し塗装する、というような超長尺のブレーキ加工も可能です。
仕上げをしっかりすれば、どこでスリットを入れたのかすら分からなくすることが出来るので、ご安心ください。
仕上げの美しさと加工費用
ブレーキ加工のメリット、特長は、仕上げの美しさにあります。曲げた部分は特に盛られることもありませんので、仕上げが非常に美しくなります。
また、ブレーキ加工のもう一つの特長は加工費用にあります。例えば大型長尺のものを溶接加工で仕上げる場合と、ブレーキ加工で仕上げるとどちらが加工に費用がかかるでしょうか。溶接の場合は、大型長尺であればあるほど、設置部分すべてを溶接してしまわないといけませんので、溶接に要する時間と手間がかかります。
さらに溶接の後はグラインダーで仕上げるなど、仕上げ工程が必要になります。しかしブレーキ加工の場合は、一度に曲げられることと、仕上げが美しいので、そのような手間をかける必要がありません。このように考えると、ブレーキ加工には大きなメリットがあるのです。大型長尺のブレーキ加工であれば弊社にお任せください。